不動産業界の事業承継
2月に入りまして各社の決算月が近づくにつれ、弊社へのM&Aご相談案件も増えてきました。
弊社にお問合せのM&A案件における圧倒的相談件数第1位は「後継者がいない」問題なのですが、
そもそも、日本における産業別の後継者問題に悩んでいる業種等を国は管理しているのか?
昨年、ようやく政策金融公庫が後継者問題に取り掛かるようになったぐらいので、まだまだでしょうね・・
とりわけ、不動産業界の事業承継問題は全体のどれ位に位置するのか?気になります。
時節柄なのでしょうが、去年、コロナで大切な跡取りが亡くなった経営者にお会いしました。
年齢は私とほぼ変わらず46歳とのこと。社長も81歳で体力と気力があと何年持つか・・ということで
社長自身のやる気が無くなる前に、残される社員様の事を考えてのご相談したいとの事でした。
一概に事業承継と言っても様々。経営者様が何を望んでおられるのか?それをじっくり聞くことが
M&Aの仕事で一番大切な事であると最近、身に染みて感じるようになっております。
社長曰く、自分の築き上げた会社に対して、「管理戸数は?」「社員は?」「売り上げは?」と土足で
ガツガツ聞いてくるM&A会社が多いそうです。
弊社の特徴は「自身も不動産会社である」事です。今年も既に一棟仲介を2件こなしまして、
買取の仕入れも2件行いました。
だからこそ、弊社はわかってあげたいんです。不動産会社の社長さんが聞いて欲しいポイントが何かを。
そして社長が築き上げた中で、何が一番の誇りであり、自信なのかを聞き出すことも最重要だと考えております。
これは現場を踏んだ人間しかわからないポイントだと思います(私もまだまだですが、不動産業には20年以上おります)
そして、「不動産業界」のM&Aで何が大切なのかを。こちらを社長さんから聞き出せた時、あるいは弊社が言い当てて、社長さんが「そうなんだよ!湯山さん」と言われた時、私の自信にもつながるのです。
もっと聞くスキルは磨いていきたいです。