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私が不動産業界に特化したM＆A会社を起業した理由は、2018年頃とても懇意させていただいていた不動産管理会社の社長が、高齢と跡取りがいないことを理由に、近くの不動産会社に無償で管理物件を譲渡したことに由来します。

当時、私はマンション買取再販企業の一社員の営業職として勤務しておりました。私はその社長より、「跡取りがいないのでこの会社を湯山に譲渡したい」とお話を頂きました。しかしながら所属会社での個人業績が比較的堅調に推移していたこともあり、当時、私には事業を引き受けるその気持ちがありませんでした。その後、その不動産管理会社の社長は、事業や管理物件をほぼ無償で知り合いの業者等に譲渡しました。ところが、リタイアに向けた退職金の準備もしておらず、年金だけの生活となり、以前とは全く別人と化してしまったことにショックを受けました。私は前々職では証券会社とシンクタンクにて事業承継を業務としていた経験があり、なぜこの社長は事業を無償で譲渡することになったのか？ 適切な助言が出来なかったのか？相応しい価値の対価を受けることが出来たのでは？という疑問を持つようになりました。

その後も買取再販業の営業マンとして仕事を続けますが、上記不動産管理会社の社長との経験がきっかけとなり、自身の事業承継に携わった経験をどう活かすべきか？将来を見据えて考えた時に、不動産会社に特化しつつ中小規模の事業者でも事業売買を実現できるプラットフォームを提供することが不動産業界における私自身の存在意義となると感じ、前々職よりご縁の深い、ここ墨田区の錦糸町を拠点に墨田区、江東区、江戸川区、葛飾区の城東地域を中心に地域密着型で起業を決意いたしました。

将来的には不動産２代目事業承継経営塾や全国のネットワークを利用した業者会等、同じ価値観を共有しあえる仲間やお客様と繋がりながら、末永く弊社が皆様に信頼を頂けるよう精進して参る所存です。何卒宜しくお願い申し上げます。