齢72にして跡継ぎは決まらず
心身ともに健康ですが年齢の不安もあるため、社員を安心させる為にも自分が勇退し、きちんと後の面倒を見てくれる会社に売却したいと数年前より考えておりました。一番の優先順位は「自分が元気なうちに会社を譲渡し、社員を安心させたい。」ということ。会社の評価もさることながら、その理想をかなえてもらえそうな会社選びに時間をかけたいと考えていました。
M&Aを検討するも手数料の高さに二の足
M&Aによる売却益は自らの慰労退職金として考えていました。そもそもうちの会社がいくらの評価価値があるのか知りたいし、買って頂ける会社があるのかにも興味がありました。そこで以前にあるM&A会社に見積もりを依頼したことがあります。 ところが、M&Aが成立した際に支払う手数料が最低1,000万円~という話を聞き、弊社のような小規模な会社の場合、とても活用できるものでは無いと思い、二の足を踏んでおりました。
スモールM&Aとの出会い
少し前に、地元の知り合いが不動産に特化したM&A扱う「リアルエステート M&Aワークス」を紹介してくれました。不動産業界に特化していることで、1,800室を少人数で品質高く管理していることを高く評価して頂くことができそうとのことでした。実際に見積もりを依頼したところ、以前相談したM&A会社よりもかなり高い金額でご紹介を頂けそうだということがわかりました。しかもM&Aの手数料は330万円~ と安価なので、弊社のような小規模企業でも安心して活用できるということがわかりました。
もう暫くの間は現役を続けたい!
まだしばらくの間は現役を続けたいという社長の要望を伺い、M&Aの条件の一つとして売却後の1年間は会社で引き継ぎを兼ねてプレイヤーとしてご活躍頂く形を整えました。不動産オーナーへのあいさつ回りや地主様営業等を行いつつ、さらには潜在的な案件獲得を行って頂くことで、その間の給与とは別に、建築やコインパーキング等の案件が成約に至った場合は、成果報酬が支払われる仕組みも構築しました。
引き継ぎ期間に業績が伸びる驚き!
買収企業側の退職金制度の導入やみなし残業制度の導入のみならず、成果報酬の仕組みが整ったことで、社員皆がモチベーションも高くなり、なんと業績が伸び始めたことに驚きました。結果、オーナーのみならず、社員皆様にとっても喜ばしいM&A案件となりました。